第3回「桑の実」レポート

 
桑の木に登る弟

桑の木に登る弟

前日は大雨で心配でしたが、当日はなんとか開催できるお天気となりました。前回ご参加くださった2組さまとそのうち1組さまが、お友達親子を誘ってくださり3組、計7名さまの参加となりました。

14時、今回のプログラム内容についての説明後、小雨と桑の実の色が服につかないようにするためにカッパを着て桑の実採りへ。脚立を使って木に登ったり、長い棒で引っ掛けたりと、みんなで工夫しながら桑の木と向かい合うことで、沢山の桑の実を収穫できました。

桑の実と軸を分ける作業

桑の実と軸を分ける作業

桑の実採集のあとは2つのグループに分かれて調理開始です。片方のグループは採ってきた桑の実を洗い、実と軸とに分けます。とても根気のいる作業ですが、すぐにコツをつかんで、順調に進みました。

求肥をつくる料理上手の兄弟

求肥をつくる料理上手の兄弟

もう一方のグループは、わたぼうし(お大福)のための求肥(ぎゅうひ)づくり。料理上手の兄弟が、もち米を入れた鍋を火にかけ、そこにお水とお砂糖を入れて手早く練り上げていきます。練り上がったら片栗粉を敷いたバットに移し、熱をとります。

桑の実の餡を包み込む作業

桑の実の餡を包み込む作業

桑の実組も合流し、求肥を1個分ずつに分けていきます。求肥が手にくっつき苦戦している子供たちを横目に、前回から参加されているご夫婦の奥様が、手慣れた様子であっという間に小分けに。伺うと、毎年25kgものお餅をつくっているとのことで納得。 

次は、求肥に事前に仕込んでおいた桑の実の餡を包み込む作業です。さっきまでは苦戦していた子供たちも、最後にはきれいなわたぼうしを作れるようになりました。

桑の実ジャムと炭火焼きトースト

桑の実ジャムと炭火焼きトースト

余った求肥をつまみ食いした後は、皆で採った桑の実をつかったジャムの試食です。まずはアイスクリームに熱々をかけていただきます。次はトースト。囲炉裏で焼き上げたトーストにバターを置き、その上から熱々のジャムをのせると、バターがとろりと溶けていきます。アイスクリームの時よりも更に濃厚になったジャム。煮詰め方で生まれる味の違いも楽しんでいただきました。

桑の葉パウダーをかけてわたぼうしの出来上がり

桑の葉パウダーをかけてわたぼうしの出来上がり

最後に皆様につくっていただいたわたぼうし。仕上げに桑の葉のパウダーをふりかけ完成。自分で包んだお大福の味は格別です。 

食後は質問コーナーです。ジャムや求肥のレシピ、素材についての質問が寄せられました。その間、子供たちは外を走り回ります。虫を見つけたり、水たまりに入ってみたり、また来てくださいね。


次回:

第4回「ブルーベリーと流しそうめん」
7/27(土)、28(日)14:00-16:30
参加人数:各日30名
参加費用:大人(中学生以上)3000円 / 小学生 1500円(小学生未満は無料)


− 土の学校について −

和久傳ノ森での体験を、京丹後にお越しいただく方にお届けするためのワークショップです。植物生態学者の宮脇昭先生のご指導により、工業団地から森となった和久傳ノ森。10年という長い時間をかけ、植樹を行なった苗は根を張り、今では四季折々の姿を私たちに見せてくれます。この森づくりは、すべて「土」からはじまりました。土に触れ、心も身体も耕し、大地の恵みを和久傳ノ森のなかで過ごしていただける時間です。

 
wakuden tuchi